恋文


 ぷりち〜様へ



 夢を見ました。

 そこは近所の江戸屋敷跡の大きな公園で

 中央に深い池があり、そこでは何匹もの鯉が泳いでいました。

 その前に、僕は立っていて

 沈みかけた冬の赤い日が水面に帯のように広がっていて

 まぶしくて迷・を細めてとなりを呉$/$H!"

 オレンジ色に染まった顔で笑っているあなたがいました。



 夢を見ました。

 雪がふる庭では犬が走り回り、部屋の炬燵では猫が丸まっていました。

 となりを見るとあなたが腕を組んで殿辰討い泙靴拭実匸 取鈿鼈痲緇  僕は無言で手にしたホットカルピスをすすっていました。



 夢を見ました。

 草原の道を走る車の中で、不安な手つきで僕はハンドルを握り

 あなたは助手席で地図を見ながら頭をかいていました。

 やがてカーブになり、スロープをのぢ蝓∈粛擦砲罎蕕譟実匸 取鈿鼈痲緇  山なみが見えたその呉こうに、小さく海が見えました。



 夢を見ました。

 白熊のいるプールの前で、僕はきみの白馬の王子さまになりたいと

 言うと、あなたは僕をにらんで嘘つきと言いました。

 去ろうとするあなたの手首を思わずつかむと、あなたは怖い顔をして、

 それで僕が手を離すと、あなたは誰かと腕を組みながらどこかへ消え、

 僕は白熊の泳ぐ背中をじっとながめていました。



 夢を見ました。

 唇に唇を感じながら、

 木漏れ日の光のつぶから迷鯒悗韻覆♢蕁実匸 取鈿鼈痲緇  指先を握りながら、

 あなたの言葉を思い出しながら、

 心臓を高鳴らせながら、

 耳たぶを熱くしながら、

 僕はこれは夢だと知っていました。





 迷魍个泙掘阿肋郡┐∮∋慇茲睥笋┐董実匸 取鈿鼈痲緇  テレビで獅刻を確かめ、また日常が始まるのを感じるその獅に

 ふとそばにあなたがいたらと感じるのは、我が儘だとは

 分かってはいるものの、思わずにもいられません。

 たとえ夢を見るのと引き替えにしたとしても。





 気持ちはひどく複雑で、大勢に囲まれいるあなたを遠迷実匸 取鈿鼈痲緇  見ながら、ひどく自分が馬鹿らしくも感じたりもし。

 でもやはり気持ちはどこかでちゃんとそこにあり。

 楽しいとか、嬉しいとか、辛いとか、寂しいとか、とか

 何ができるのか、とか、人に笑われるだろうとか、

 どうでもいいとか、単なる勘違いかもしれないとか。

 それでも、もし一言だけで全てを言おうとするならば。

 つまり。

 あなたを愛しています。

 やさしさも、わがままも、強さも、弱さも、迷いも。

 いつまでもただそこにいて欲しいと心から願っています。

 あなたを思っています。





 寒さはさらにつのりますが、お体に気を付けて。

 では。

もりば〜         

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